ナイアシン (ビタミンB3)ニコチン酸


生理作用
酸化還元酵素の補酵素NAD(ニコチナマイドアデニンジヌクレオチド)・NADP(ニコチナマイドアデニンジヌクレオチドホスフェート)の構成成分で、ニコチン酸アマイドとして含まれ、生理活性を示します。性ホルモンの合成に関与、神経系・脳神経系の機能に関与します。
皮膚、舌、消化器あるいは精神機能の健康維持にも必須なビタミンです。
欠 乏 症
口舌炎、皮膚炎、神経症、胃腸病、ペラグラ(皮膚病の一種)
栄養必要量
 ・ 成人男性17mg
 ・ 成人女性13mg
 ・ 妊婦   15mg
 ・ 授乳婦  19mg
 ・ 上限   30mg
食品含有量 単位  mg/100g
牛レバー
20
カツオ
18
豚 肉
11
鶏ささみ
10
さんま
8
あ じ
8
ウナギ
8
真 鯛
4
栄養面で不足すると・・
○細胞新生の早い皮膚や消化管、神経に障害がおこりやすくなります。
○細胞エネルギーが不足し、だるい・疲れやすい・無気力などになりやすい。
○ホルモンの合成が低下する。(性ホルモン・副腎ホルモン・インシュリン)
○脳の神経伝達物質の代謝不全がおこりやすくなるため、神経障害・憂鬱・神経過敏・などがおこる。
○トリプトファンの代謝障害がおこるため、キヌレニンが蓄積し、光増感反応で皮膚炎になりやすくなります。
○小腸の粘膜細胞cAMP増加により、Naイオンと水を大量放出し、下痢になりやすい。

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